東横線元住吉駅で列車衝突事故
昨日の大雪で各所たいへんな事態になっているようですが[1]、東横線の元住吉駅で衝突事故が起きてしまったようですね。
- 弊社東横線での列車衝突事故に関するお詫びとお知らせ|東急電鉄(
www.tokyu.co.jp
) - 東横線 後続の電車が追突19人軽傷 NHKニュース(
www3.nhk.or.jp
)
公式発表や報道によると、過走した下り普通列車に後続車が追突したようで。
記者会見では自動列車制御装置(ATC)は作動していたが、ブレーキが十分に働かなかった
(headlines.yahoo.co.jp
)という説明があり、単に雪の影響で後続車のブレーキが効かなかっただけなのかもしれませんが、そのあたりは調査結果を待つことにして、オーバーランにより列車が後退する際にATCがどういう動作をするのかを簡単に。なお、以下はあくまで東急東横線の「新ATC」(一段ブレーキ制御式ATC)の仕様であり、他のATC導入路線に当てはまるとは限りません。
東横線のホーム区間後方防護
通常、列車がある閉そく区間を通過すると、その列車が閉そく区間を進むごとに信号コードが変化(コードアップ)し、当該区間における後続列車の制限速度が 0km/h → 20km/h → 40km/h のように高くなってゆきます。
しかし、駅においては前方列車が過走時に後退するケースがあるため、過走距離によっては本来の停止位置に後続列車が進入できる状況(信号現示が"G")になり追突の危険があります。そのため、東横線などでは「後方防護」を導入して後続列車を進入させないようにしています。
これは前方列車の過走を検知すると、実際は列車が通過していても在線扱いとして信号コードを変化させないようにするもので、後続列車の進入を防止します(後続車が駅に近づくと車内信号現示が "×" となり、仮に進入しようとしても非常ブレーキが掛かります)。
脚注
-
1.
渋谷がスキー場になったり(
matome.naver.jp
)、ハチ公が増えるなど。 ↩ 戻る