iPad を買い換えたら軽量省スペースなキーボード選定に難儀

先日、新型が出たタイミングで iPad を買い換えました。これまで使っていたのは2019年3月に発売された iPad Air (第3世代)(support.apple.com) で、キーボードは Smart Keyboard(web.archive.org) を常時取り付けていました。

薄型軽量で折り畳むと本体の保護にもなる優れもので、6年間持ち歩いたため外側はさすがに多少見栄えが悪くなってきたものの肝心のキーボード機能に損傷はまったくなく耐久性ともども満足していたものでした。Smart Connector 接続なのでマグネットでくっつけるだけで認識し、ペアリング操作や電池の心配をする必要もありません。

ところが現行世代の機種は Smart Keyboard および後継の Smart Keyboard Folio とも対応しておらず、トラックパッド付きの Magic Keyboard 系に統一されていることを知りました。これらは11インチ用でも重量が 600g 近くと、Smart Keyboard の2倍以上となっており、展開したときの奥行きも広さが求められるものとなっています。

テーブルに置いて使う時は良いのでしょうが、私の場合主たる使用箇所は公共交通機関での移動中(通勤電車内における膝の上)であるからして、省スペースと軽量であることは必須の要件なのです。困ったことに他社が販売しているケース付きキーボードもほとんどがトラックパット付きとなっていて、省スペースなものは Logicool が販売している SLIM FOLIO(www.logicool.co.jp) くらいしか見当たりません。これも背面にプラスティック製の板状保護があるためか重量は iPad (A16) 用で 449g と決して軽くはなく、残念ながら私の用途にベストマッチはしていません。

Smart Keyboard のようにトラックパッドなしの小型タイプで、重量も 200g 台の軽量なキーボードは世間に求められていないのでしょうか。まあ確かに通勤電車のロングシートでタブレット機器を操作している人はそれほど多くは見かけないですけど。というか同じ11インチなのだから旧製品との互換性を確保して欲しいですよ Apple さん……。

仕方がないので Smart Connector 接続のケース付きキーボードは諦め、Bluetooth 接続タイプを購入することにしました。Apple 純正だと Magic Keyboard (USB-C)(www.apple.com) があるのですが、同じくらいの大きさ、重量の製品が各社から販売されており、その中でも Anker ウルトラスリム Bluetooth ワイヤレスキーボード(www.ankerjapan.com) のデザインが気に入りました。価格も類似品の中ではおそらく最安値で、税込みわずか2,000円です。

唯一の難点は電源スイッチが裏面にあることで、これはエレコムの類似品(TK-FBP102)(www.elecom.co.jp)のように表側にある方が好みなのですが、致命的とまでは言えず許容範囲です。あと裏面は一部分のみ(電池収納まわり)が盛り上がっていて、持ち運びを考えるとこの厚みはデメリットとも言えるのですが、他社の類似品も同形状なので、これが許容できない方は Apple 純正品にするしかないでしょうね。

またいくら小型キーボードとは言えさすがに通勤電車で使うのは難しいと思うので、移動中は閲覧メインの使い方にして、文字入力はカフェなどテーブルのある場所に限定せざるを得なくなってしまいました。例えばイベントの参加レポート記事や映画館で見た新作映画の長文感想を帰宅の移動中に書き上げるといったことは無理になってしまいそうです。

ところでこれまでの Smart Keyboard はキーボード機能のみならずスタンド機能と本体保護を兼ねていたわけでして、それらの代替としてケースの購入にも迫られました。こういう小物はエレコムが強くて、スタンド機能のあるものは iPad(A16) 用(www.elecom.co.jp)で20種類近くも用意されているのですが、実売価格は最安のものでも2,000円台後半なのですね。キーボードよりケースの方が高いとは……。いや Anker のキーボードが安すぎるだけなのかもしれませんが。