『踊る!さんま御殿!!』の歴代ヒット賞受賞者SPに久米田先生が4度目の出演

2023年10月17日2024年4月30日2024年10月29日に続き、「歴代ヒット賞受賞者SP」として久米田先生が4度目のご出演を果たされました。

メディア紹介

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今回は1回目~2回目のような漫画家仲間などからの感想や、ニュースメディアでの紹介は見当たらず。また2回目と3回目であった新聞 TV 欄での言及もありませんでした。

一方で TVer のサムネイル画像(statics.tver.jp)には全出演者の顔写真が過去の受賞回数とともに表示されています。TVer での配信は期間限定のものであり、配信期間が終わるとサムネイル画像を含めてアーカイブは残らないのでいまのうちに URL ともども保存しておく必要がありますね。

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TVer の番組ページのスクリーンショットオリジナル画像
  • こういうのは本来国会図書館に記録してほしいところですが、現在の日本では TV 番組そのものデータすら公的機関でアーカイブが行われていない状況なので、配信のサムネイル画像などはなおのこと視聴者が手動で保存しておかないと未来に記録が残らないのが現状です。

放送本編の内容

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「これって私が間違ってますか?」のテーマで、久米田先生からは完結していない人気作品の評価についてトークがありました。

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番組で久米田先生が紹介されるシーン(TV 画面のスクリーンショット、下部テロップに「漫画家 久米田康治 ヒット賞3回」)オリジナル画像

ご自身が短めの作品を多く完結させてきたことに触れ、打ち切りの回数を評価してほしいと主張。これに対してさんまからは「なに言うてんのあいつ」と厳しい突っ込みがあり、他の出演者も最初は理解ができていない反応をしていたのですが、久米田先生の手前に座っていた伊集院光は「不人気で打ち切りならそれきりだが、次の連載が続くのは周囲の期待があるから」旨の賛同をされていたのは良いフォローでしたね。

ところでこの話は『かくしごと』第17話(単行本4巻(Amazon)に収録)における未完の漫画に名作など無い!終わらせる事が出来ていない作品は評価に値しない!といった名セリフが思い出されます。

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後藤可久士が未完の漫画に対する持論を述べるシーン(『かくしごと』単行本4巻 p.90)オリジナル画像

続くトークでの連載は始めるときより終わらせる方が難しいの発言はギャグ漫画ながら最終回に定評のある久米田先生だからこそ重みのあるものになっていますし、長い作品ほど広げた風呂敷を畳まないといけないは僚友・藤田和日郎先生の『からくりサーカス』などを念頭に置いたものではないかと感じた次第です。

ところでなえなののトーク中に「顔を差す」を「俺はカオサス」とボケたさんまに対してツボっている久米田先生のお姿がおもしろかったです。喜怒哀楽をほとんど出されない中にあって、顔を埋めるほど笑っておられる姿を見たのは初めてで衝撃を受けました。湯前のトークショーでカメラを向けた藤田先生にピースサインで応えた(YouTube)とき以来の衝撃です。いやあ、いいもの見せていただきました。久米田先生知っていますか、先生の作品を読んでいるときの私はいつもこんな感じなのですよ。

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口に右手を当てて顔を埋める久米田先生(TV 画面のスクリーンショット)オリジナル画像