Cookie を許可すべきドメイン名を明示する Google に感動した話
私は普段ブラウザの Cookie を無効にしており、ログインが必要なサービスなどに限って、ドメインごとに許可をしています。
PC版の Firefox では「ツール」→「オプション」→「プライバシー」で Cookie の管理ができますが、ここで「記憶させる履歴を詳細設定する」を選択し、「サイトから送られてきた Cookie を保存する」のチェックを外したうえで、「例外サイト」ボタンを押すと立ち上がる「Cookie フィルタ」で許可するドメインを管理できます。
新しく許可したいドメインを登録する時、開いているページのアドレスバーからドメイン名をコピペして登録するのですが、困るのは今開いているページとは異なるドメインで Cookie が必要なサービス。ログイン画面とログイン後でドメインが異なるようなケースですね。
こういうときは、いったん Cookie を許可しないままログインボタンを押してみて、エラー画面に表示されたURLから改めてドメインをコピペするのですが、中には埋め込みなどでアドレスバーに表示されないドメインの許可が必要なケースがあり、その際はFiddler(www.telerik.com
)等でネットワークキャプチャを行い、通信内容を解析して対象のドメインを特定する……という大変面倒なことをするはめになります。
ところが、先日 Google のとあるサービスを利用しようとしたら、こんなエラーメッセージが。
これは素晴らしい。 Cookie を許可する必要のあるドメイン名が明記されています。
- Cookie が必要なドメイン(books.googleusercontent.com)は、エラーメッセージのページ(play.google.com)とは違うドメインなことに注目。
他のサービスでもこういうエラーメッセージを出して欲しいところですが、大抵は「Cookie を許可してください」というだけの文言だったり[1]、あるいはエラーメッセージのない真っ白な画面だったり、酷いときには無限リダイレクトになったりします。
サービス提供者はどのドメインを使っているか分かっているのだから、ちょっとエラーメッセージを工夫してくれれば助かるのに、と常々思っていたのですが、その希望どおりのことをしているサービスには初めて出会いました。さすが Google! そこにシビれる! あこがれるゥ!
脚注
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1.
これはまったく役に立たない情報です。あえて Cookie を無効にしている私のようなユーザーにとって、そんなことは分かりきっているのであって、必要なのは「Cookie を許可すると何ができるようになるのか」「どのドメインに対して Cookie を許可する必要があるのか」という情報なのです。 ↩ 戻る