『帯をギュッとね!』の読者投稿コーナーに久米田先生がゲスト審査員で登場した話
先月「ゆのまえ漫画フェスタ」の漫画家トークショーに参加した折、'90年代に当時のサンデー連載作家陣(の一部)が小学館の編集部横のブースでネームを切っていた話が一瞬出たのですが、それを聞いて2015年の前夜祭トークショーでの話を思い出した次第です。
その時は2022年とは登壇者が若干異なり、村枝賢一、河合克敏、久米田康治、皆川亮二の4名だったのですが、トークの中で河合先生の漫画『帯をギュッとね!』のコミックスにあった読者投稿コーナーに関するエピソードが話されました。
その読者投稿コーナー「絵筆をもってね!」では第17回(17巻)で上條淳士先生をゲスト審査員に迎えて以降、一部の巻を除き1〜2名の漫画家を呼ぶことが恒例となっており、第19回(19巻)では藤田和日郎先生と久米田康治先生が参加されていたのですが、このうち久米田先生の参加経緯はトークショーでの河合先生の発言にあったようにその場のノリで決まったことだったようです。
当該の第19回の内容を紹介しましょう。
「絵筆をもってね!」のボリュームは回によって異なりますが、第19回は比較的多く10ページも割かれています。グランプリの1作品に対しては河合先生と両ゲストの3名からのコメントがなされ、準グランプリは藤田賞、久米田賞、河合賞として3作品が選定、それ以外の掲載イラストに対しては基本的に河合先生のみのコメントですが一部には藤田先生や久米田先生がコメントされたものもありました。
『帯をギュッとね!』19巻が発売されたのは1993年6月で、当時の久米田先生は『行け!!南国アイスホッケー部』8巻が出ていた時期。完全に下ネタ漫画家のイメージが付いた頃だったのでしょう、冒頭のゲスト紹介文からして超真面目な藤田和日郎先生と、ちょっとHな久米田康治先生
という対比ですし、投稿イラストに対するコメントもグランプリと準グランプリこそ普通のコメントだったものの、それ以外のイラストに対してはシモ関係のコメントをされていました。とくに最後のイラストに対して行ったコメントでは藤田先生と河合先生が「椅子から転げ落ちそうになる」リアクションをされたようですが、いや本当にひどいコメントなんです(笑)。これはぜひ現物で見ていただきたいところ。