『踊る!さんま御殿!!』に久米田先生が出演

昨日10月17日、日本テレビの『踊る!さんま御殿!!』に「自宅のこだわりが異常な芸能人」特集として久米田先生が出演されました。

久米田康治先生のメディア出演(w0s.jp) にまとめたとおり、久米田先生は2003年のラジオ出演や2013年の Blu-ray 特典映像での顔出し対談に始まり、昨今では Web や TV でその尊容を拝見できるケースも多くなっていますが、地上波 TV は今回が初の事例、しかも芸能人が多く出演する『踊る!さんま御殿!!』とあってその注目度も高く、各種ニュースサイトで取り上げられ、また漫画家仲間からも感想が見られました。

椎名高志
視聴前感想(X)
藤田和日郎
視聴前感想(X)視聴後感想(X)
赤松健
視聴中感想(X)
畑健二郎
見れていない(X)
七月鏡一
視聴中感想(X)
万乗大智
X トレンド入りに対する反応(X)
村野裕太
視聴後感想(X)
『シブヤニアファミリー』公式
放送前告知(X)
講談社担当(鈴木綾一&平野)
視聴後感想(X)
  1. 放送本編の内容
  2. 島本先生がバラエティ番組に出たエピソード

放送本編の内容

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さて、ここからは本編の内容について。

ルーフバルコニー

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久米田先生は『踊る!さんま御殿!!』初登場ということで、冒頭に自己紹介タイムが設けられ、その際ご自宅のルーフバルコニーの写真が映し出されました。

ルーフバルコニーが映し出されている様子(TV 画面のスクリーンショット)

SUUMO のインタビュー(hikkoshi.suumo.jp) では「メゾネットが好き」「ルーフバルコニーは絶対欲しい」といったこだわりが語られていましたが、今回の写真と久米田康治、まさかの背信行為(YouTube) の自宅紹介動画からすると、現在のお住まいはその両方が兼ね備えられた物件のようですね。

そのインタビューでは最近は古い物件に凝っているとも言われていましたが、写真を見る限り今の建物もかなり年季が入っていそうです。『さよなら絶望先生』連載時代に住まわれていた渋谷公園通りのレトロビルは老朽化による取り壊しで退去させられたそうですが[1]、こちらは大丈夫なのでしょうか……。

また写真にさりげなく飼い犬が写っていることにも注目したいところです。「背信行為」の動画冒頭にも犬が写り込んでいましたが(『さよなら絶望先生』で望に耳を甘噛みされていた犬のモデル?)、Instagram アカウント(Instagram) では猫の写真も投稿されており、ペット好きであることが覗えます。

家族構成

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明石家さんまとのトークでは結婚されていること、お子さんがいらっしゃることが明らかになりました。

これについては2018年3月の時点で椎名高志先生のツイート(X) により小さな娘さんがいらっしゃることが判明しており、また『かくしごと』や『シブヤニアファミリー』といった最近の作品内容からしても既婚・子持ちであることは大方予想が付いていたものの、ご本人からの正式な告知がなかったためいわば「公然の秘密」の扱いとなっていましたが、これからは大手を振って話題に出せることになりますね。

てぃ先生

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番組後半、てぃ先生(tsensei.com) が自宅での全裸エピソードを力説した直後、久米田先生に対して話を振ろうとしている様子が一瞬写されました。

てぃ先生が久米田先生に話しかける様子(TV 画面のスクリーンショット)

久米田先生からの返答はありませんでした(放送されませんでした)が、全裸ネタを振られて反射的に後ずさりする様子が写っており、動揺を隠せていないのが面白かったです。てぃ先生は果たして『行け!!南国アイスホッケー部』時代のエピソードをご存じのうえで久米田先生に話し掛けたのでしょうか?

アインシュタイン河合 & こがけん

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久米田先生は他人から話を振られない限り、自分から話をされるタイプではないことは我々ファンは重々承知のことですが、このような番組で積極的に前に出る芸人達の中にあっては、やはりなかなかトークの機会に恵まれませんでした。

そんな折、こがけん(www.kogaken.info) が自宅のホームシアターを紹介するトーク中に、左隣に座られていたアインシュタイン(profile.yoshimoto.co.jp) の河井ゆずるが久米田先生に話を振り、そこから出た「もう映画館行けよ」発言がヒット賞獲得(X) に繋がったのはナイスフォローでしたね。河井ゆずるは冒頭の自己紹介の時からこまめに久米田先生に話しかけており、TV 慣れしていない相手に対して気を遣われていたことが伝わってきます。

ただ(こがけんのトークに対して)先生がだいぶ興味なくして……との振りだったのですが、ホームシアターのエピソードを聞いているときの久米田先生はむしろ興味深そうな表情を浮かべながら、こがけんに視線を向けて真剣に聞き入っているように見えたのですがいかがでしょうか。

こがけんのトークを聞いているときの久米田先生の様子(TV 画面のスクリーンショット)

というのも久米田先生も映画好きであることはこれまでのインタビュー等でも時折話されており、「もう映画館行けよ」もそういう下地があって出てきた発言なのだと思います。こがけんは放送後に久米田先生を自宅に誘う投稿(X) をされており、きっと楽屋で映画好き同士、話が弾んだのではないかと妄想しています。

島本先生がバラエティ番組に出たエピソード

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さて、ここからは『踊る!さんま御殿!!』とは直接の関係はないものの、TV 慣れしていない漫画家がバラエティ番組に呼ばれたことに関連して『吼えろペンRRR』を紹介します。

これは島本和彦先生の過去作『吼えろペン』の番外編で、島本先生が2021年の復活!令和もお笑いマンガ道場(www.ctv.co.jp) に出演された時の体験談を実録漫画にしたもの。島本先生といえば2003年に自身のラジオ番組に久米田先生をゲストに呼んだ(電話出演)ことで接点がありますね。

ギャグ漫画家という、笑いのプロではあるがあくまで漫画家なので TV 慣れはしていない主人公・炎尾燃(実質的な島本和彦自身)がバラエティ番組に出演するにあたり、当日までにどういう準備をし、収録現場でどのようなハプニングがあり、そして打ちのめされたのか、その様子がおもしろおかしく描かれたものです。

スタジオの空気が凍るのを感じ取り、放送カットを悟る炎尾燃のシーン(『吼えろペンRRR』1巻 p.166)

島本先生は漫画家としては非常にハイテンションな方でありながら、近年は自身の恥ずかしい失敗談をギャグとして笑いの糧にする作品を多く発表されており、久米田先生とは表現方法こそ異なるものの本質的なところで共通点が見られるため、この実録漫画を読んでいるとまるで少年サンデー まんが家 BACK STAGE(websunday.net) や『さよなら絶望先生』単行本の紙ブログかのごとき感覚に陥るのです。

久米田先生にも今回のご出演に関して、何らかの形でこのような実録漫画を描いていただきたいものですが……。

脚注