「楽園追放 -Expelled from Paradise-」を観た
- この記事は途中から若干のネタバレがあります。該当箇所の前には改めて注意文を記してあります。
楽園追放 -Expelled from Paradise-(rakuen-tsuiho.com
)を観ました。もともと虚淵さんが脚本を務めたというくらいしか情報を知らず、いつか時間のある時に見に行ければくらいの感覚だったのですが、TLでの絶賛ぶりに慌てて映画館に足を運んだ次第です。
バルト9の展示
新宿バルト9のロビーは11月22日に公開された「進撃の巨人」関連の展示が目立っていましたが、エレベーター脇にはアンジェラの等身大フィギュア[1]が飾ってありました。
「進撃の巨人」の公開初週にもかかわらず、私の行った24日はもっとも収容人数の多いシアター9が終日「楽園追放」となっており、大画面で楽しむことができました。 また、第2弾入場者プレゼントのクリア下敷きも貰えました。
感想
公式サイトの紹介文で壮大なSF的ビジョンと目を見張るアクションが融合
とあるように、まさにSFアクション映画でした。
脚本の虚淵さんは「まどか☆マギカ」で衝撃的な展開を書かれた前例があるだけに、多少覚悟していたのですが、その心配はまったくなかったです。全体的なストーリーはむしろ王道な要素を組み合わせた感じでしたね。
私は事前に情報をほとんど調べておらず、キャラクターも主人公のアンジェラ以外まったく知らない状態で観たのですが、内容も難解さはなく登場人物の数も少ないこともあり、物語の理解に頭を悩ませることもなく、純粋にストーリーや映像を楽しむことができました。
見終わった時はともかく「気持ちよくてスッキリ」という感じでしたね。去年の「叛逆の物語」の時とは大違いですw
虚淵玄氏インタビュー
- この先はネタバレがあるので、未見の方は読まないほうがいいかもしれません。
トーキョーアニメニュースのサイトで虚淵さんへのインタビュー内容が公開されています。
- 「楽園追放 -Expelled from Paradise-」脚本・虚淵玄(ニトロプラス)インタビュー(その1)(
tokyo-anime-news.jp
) - 「楽園追放 -Expelled from Paradise-」脚本・虚淵玄(ニトロプラス)インタビュー(その2)(
tokyo-anime-news.jp
) - 「楽園追放 -Expelled from Paradise-」脚本・虚淵玄(ニトロプラス)インタビュー(その3)(
tokyo-anime-news.jp
)
「まどか☆マギカ」に関係するところを中心に、個人的に興味深かった部分を抜粋。
実は「魔法少女まどか☆マギカ」よりも先に動いていた企画なんですよ。
監督が水島さんに決まったのは「まどか」の放送が終わった後でしたね。
管理社会というのは本来は“いいもの”であるはずなんです。しかし、そんな中にあっても不満を感じる、というのが人間の本質なのかなと思います。
- (作中で死者が出ないことについて)
誰も死なせる必要がなかっただけですね。
- (キャラクター設定について)
負の要素をあまり入れないように、ということは意識しました。
- (ロケット打ち上げに関して)
時代から取り残された存在が、ひたすらそこに固執するというお話は、ロマンとしてやりたかったことです。
- (製作中の思わぬアクシデントを聞かれて)
一番大きいのは「まどか」がヒットしたことです(爆笑)。
ロケット打ち上げに関しては、虚淵さん自身功利主義で考えればまったく無益な行い
(tokyo-anime-news.jp
)と仰られているように、打ち上げありきで設定を作ったのだろうなと感じました。フロンティアセッターがその理由を話すシーンで若干の説明臭さを感じたのも事実です。
しかし、それでもラストにロケットを打ち上げるという展開はいいですね。クライマックスへ向けての「目的」が分かりやすいという面はありますが、なにより子供の頃に抱いていた遠い宇宙への憧れを改めて感じさせてくれます。
脚注
-
1.
「株式会社デザインココ」による制作。作品紹介 | 株式会社デザインココ(
www.dcoco.info
) ↩ 戻る