東急電鉄OB 宮田道一さんを偲ぶ会

書籍「東急今昔物語」の発刊を記念して、4月9日に東急電鉄OB 宮田道一さんを偲ぶ会(www.shosen.co.jp)が書泉グランデ7階のイベントスペースにて行われました。

宮田道一さんといえば生前に東急電車に関する著作を多く発表され、その内容もライトな鉄道ファン向けから、鉄道従事者向けの専門的な内容まで多岐にわたり、私も小学生の頃から保育社のカラーブックスシリーズを始めとして慣れ親しんでいました。

遺作となってしまった「東急今昔物語」は、1995年に発行された「東急電車物語」の改訂版というか2016年バージョンという扱いのようです。当時は今の目黒線がまだ目蒲線だった時代で、本書のあとがきでも第二東横線の完成を書くことができましたと振り返っておられます。

パネリスト

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「宮田道一さんを偲ぶ会」の様子(右から古屋香織さん、羽片日出夫さん、村多正さん)オリジナル画像

古屋香織さん

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鉄道車両の定期検査を担当、宮田さんの著作活動をバックアップ。好きな東急電車は8500系分割編成ホロ付き。

羽片日出夫さん(はーさん)

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宮田さんの大学鉄研からのご友人。好きな東急電車は初代5000系。

村多正さん(むーさん)

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宮田さんの大学鉄研からのご友人。好きな東急電車はデハ3100形やデハ3450形。

トーク

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多くのテーマについてパネリストからのお話がありましたが、その中からいくつかピックアップします。

  • 1986年の9000系デビュー直後に起きた横浜駅での脱線事故を受けて、東急社内でも様々な対策が行われ、そのことを他の事業者にも申し入れを行ったものの、結果として営団日比谷線での脱線事故が起こってしまい、その時の写真を見せられて鉄道の安全に関する意識を持っていただきたいと言われた。
  • 7910編成が解体されると聞き、「私が現役時代なら五島さんに直談判して保存を呼びかけた」と言われた。クハ8001もそうだが、車両を保存したいという気持ちは誰よりも持っていた。
  • イラストの上手さが印象に残っている。メカだけでなく、駅弁のイラストなども描かれていた。
  • 執筆作業は手書きでワープロは使わない。
  • 2000系の一部に導入された花柄モケットや妻引戸の三角窓は宮田さんの遊び心による採用(個人的に話を聞いたものであり、ソースとなる文献はない)。

展示

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会場の一角には宮田さんが愛用されたカメラ、直筆原稿、イラストなどの展示がありました。

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会場内の展示ケースオリジナル画像
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宮田さんの愛用カメラ(キヤノン EOS 10 QD + EF 35-135mm F4-5.6 USM)オリジナル画像
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宮田さんの直筆原稿オリジナル画像