Tim Berners-Lee による Web の自由とアクセシビリティの本質

GIGAZINE 経由(gigazine.net)で知ったのですが、Tim Berners-Lee による Why I gave the world wide web away for free(www.theguardian.com) と題された記事が公開されています。

表題の free は「無料」と訳すこともできるのですが、後半部分を読むとむしろ Web における「自由」の意義が本題と受け取りました。そしてこの記事は Web アクセシビリティの本質に迫るものだとも感じた次第です。

この記事では構想時の Web を

for the web to have everything on it, everyone had to be able to use it, and want to do so

と振り返ったうえで、現代の Web に対して

On many platforms, we are no longer the customers, but instead have become the product

と警鐘を鳴らしています。そのうえで

You generate all this data – your actions, your choices, your body, your preferences, your decisions. You should own it. You should be empowered by it.

とあるのはまったく同感で、少なくとも Web においてはそうあるべきだと私も思います。

AI の動向などは門外漢であり、私には語ることはできません。しかし Web における「自由」は私もはっきりした主張を持っており、ユーザー目線ではブラウザを通して送受信するデータを自由に取捨選択できることだと考えていますし、それこそが Web アクセシビリティの本質です。

20年前と比較してアクセシビリティの周知は法整備もあり充分に進みました。巷(何処)では毎日のように(やや誇張)アクセシビリティに言及した記事が書かれています。しかしこのような本質、いやあくまで私の考える本質に過ぎませんが、なんだったら俺にとっての本質はこれであるといった主張ももっと聞いてみたいですし、みんな本質を語ろうぜ的な。

何を言いたいのか自分でもよく分からなくなってきましたが、もしこの世に Tim Berners-Lee がいなかったとして、インターネット技術を使った Web のようなものは遠からず生まれてはいたでしょう。しかしそれは今の Web とは別物になった可能性もあり、そうだとすれば私が Web に魅入られることもなかったでしょう。ということです(謎)。