上田電鉄クハ7553の軌条塗油器撤去(2011年に)

先日、上田電鉄を訪れたところ、クハ7553の運転台方台車に設置されていた軌条塗油器の油噴口が撤去されているのに気付きました。

別所線ではもともとクハ7551と7553が塗油器を搭載しており、7551は2008年に豊橋鉄道へ譲渡されましたが[1]、7553は2003年に台車をTS-835に交換してからも依然搭載を続けていました。

塗油器が撤去されたクハ7553海側
塗油器が搭載されていたころの油噴口付き台車

いつ頃撤去されたのかGoogle画像検索で調べてみると、2011年1月上旬の時点では油噴口のバーが残っていますが、2月中旬には撤去されています。

ただ面白いことに、軸箱の部分はそのままでしばらく運用されていたようです。ななくりとうきゅう 稲作準備(tokyuyokohama.blog105.fc2.com) に鮮明な写真が掲載されていますね。

現在は通常タイプの軸箱に交換されており、塗油器が搭載されていたときの面影は残っていません。ただ、運転台の表示灯や客室床面の点検蓋はそのままなので、元搭載車ということは判別できます。なお、肝心の塗油器本体が残っているかは未確認です。

脚注

  • 1.

    ちなみにクハ7551は豊鉄譲渡に際し台車をTS-815に交換し、塗油器は撤去されています。 ↩ 戻る