「叛逆の物語」の水上喫茶店のコップの設定
9月20日〜21日に京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2014(www.kyomaf.jp)が開催されましたが、出展ゾーン(3階)のシャフトブースの壁面には魔法少女まどか☆マギカ「叛逆の物語」の原画と設定画が15点展示されていました。
PRODUCTION NOTE の発売がいまだ行われていない[1]中で、一部とはいえ原画、設定画が展示されたのは初のことです。大半は公式ガイドブックで既出ですが、いくつか初出のものもありました。
今回はその中から、ほむらが杏子に世界の違和感を打ち明ける水上喫茶店のシーンにおけるコップの設定を取り上げてみたいと思います。
コップの増減
水上カフェのテーブルが描かれる最初のカットでは2つのコップが置かれています。
会話が進むにつれて机上のコップは増えてゆきます。
途中、テーブルの下に偽街の子供達(クララドールズ)がいるカットがあり、コップもだいぶ多くなっています。
しかし、杏子が席を立つときには、ほむらが持っている1つを除いて消えてしまいます。
コップの設定
コップが増える理由については、公式ガイドブックにて劇団イヌカレーさんのコメントが掲載されています。
テーブル上のコップが増えてゆくのは偽街の子供たちが勝手に置いていくからです。いつの間にかメガホムのサイフからお金が消えてます。
そして今回展示された設定画には、14個のコップそれぞれにクララドールズの名前が付記されていました。おそらく、それぞれが各自の持ち物という意味なのでしょう。
コップが置かれた順番
では、その設定画を元にコップが増えてゆく順番をまとめてみます。
- ほむら「佐倉さん、最近何かがおかしいって思いませんか。」 → ほむらの所持分とナマケの2つ
- 杏子「は? 何かって、何が?」 → オクビョウが追加
- ほむら「それがその……なんとなく、でも何もかも。」 → ネクラが追加
- ほむら「私の中にあるあなたの印象と、その、あまりに食い違ってるんです。」 → レイケツが追加
- 杏子「えーと、去年の……うーん」 → イバリが追加
- ほむら「最近風見野市に戻ったことはありますか?」 → ワルクチが追加
- 杏子「ねーよ、別段用事もないしね。」 → ガンコが追加
- 杏子がポテトを掻き込んだ次のカット(セリフなし) → マヌケが追加
- ほむら「佐倉さん、今から私と一緒に風見野市に行ってみませんか。」 → ワガママ、ノロマが追加
- 杏子「はあ、何しに?」 → ヤキモチ、ミエが追加
- ほむら「ただ行ってみるだけでいいんです。」 → 不鮮明なため不明、テーブル下にはクララドールズ5人
- 杏子「地元であたしが通ってた旨いラーメン屋があるんだ、そこで晩飯おごってよ。」 → ほむら分を除いて消滅、クララドールズも消える
……こうしてみると、置かれた順番についてはとくに意味がなさそうな気がしますね。
- ヒガミ、ウソツキのコップについてはハッキリと分かるカットはありませんでした。もしかしたらクララドールズが写ったカットに描かれているのかもしれませんが、逆光(?)で不鮮明なため判別できません。
まどか☆マギカ展での展示
今年5月から各地で行われているまどか☆マギカ展でも水上喫茶店の展示がありますが、作中で描かれているコップとはだいぶ異なるものとなっています。
脚注
-
1.
当初は3月のAnimeJapan 2014 での発売が告知(web.archive.org)されていたのに……。 ↩ 戻る