ニューヨークで『マギアレコード』TVアニメ第2話世界最速上映を見てきた
11月15日〜17日、アメリカ合衆国のニューヨークで行われたAnime NYC(animenyc.com
)のコンベンションで『マギアレコード』のパネルイベントがありました。
- Anime NYC の特設ページ(
animenyc.com
) - パネルスケジュール(
animenyc.com
) - マギレコ北米版Facebookアカウントでの告知(
www.facebook.com
)
マギレコアニメ1話〜2話の先行上映
まずは TrySail の3人によるビデオメッセージが流された後、2020年に放送予定のTVアニメから第1話〜2話の先行上映が行われました。第1話はすでに2019年9月8日のMagia Day 2019(magireco.com
)で上映が行われているものの、インターネット配信では上映部分はカットされたため、アメリカ在住のファンの多くはPVに含まれる断片的な映像しか見ていない状態で本パネルに参加したものと思われます。また、第2話は世界最速上映となりました。
上映はこんな感じでした。
- 音声は日本語で、英語字幕付き。
- 字幕はキャラクターのセリフはもちろん、劇中の看板やビラ等(いわゆる「黒板ネタ」に相当するやつ)、挿入歌の歌詞、各話のサブタイトルにも付与(魔女文字は字幕なし)。
- 1話ラストのOPは流れず、サブタイトルの後に続けて2話が開始。2話冒頭にOPがあり、一挙上映ではOPが短時間に2回流れてしまうことになるため、片方を割愛したのでしょう。
- 2話のEDは黒背景にスタッフロールが流れるタイプ。スタッフロールは1話と2話のスタッフ、キャストをまとめて流したので、本上映のために作られたバージョンであり、来年のTV放送では異なる映像が流れるものと思われる。
観客の反応が見られたのは以下のシーンでした。
- ストーリーの詳細には触れませんが、状況説明のため若干のネタバレがあります。
- 【1話】冒頭のシャフトロゴのカットで拍手が起こる(シャフトが作る事に対する拍手なのか、単にこれから上映が始まる意味での拍手だったのかは不明)
- 【1話】キュゥべえが初登場するシーンで小さなどよめきが起こる(キュゥべえが登場すること自体はPVを予習していれば事前に把握可能)
- 【1話】舞台上にいる謎の猫耳キャラ(イヌカレーキャラ?)が舞台下の観客を次々に回収していくシーンで大きな笑いが起こる(人間をゴミ袋に入れる描写が面白いのか?)
- 【1話】屋上でキュゥべえがいろはと共に弁当を食べるシーンで笑いが起こる
- 【2話】レナにクラスの友達がいないことを暴露されたシーンで笑いが起こる(友達がいないこと自体はゲームの魔法少女ストーリー2話「一匹狼の涙」で既知であり、かつ笑えるような軽い話ではない)
- 【2話】レナが「これで何回目の絶交だ?」と窘められるシーンで笑いが起こる
トークセッション
登壇者は事前告知では悠木碧、久保田光俊の2名でしたが、実際はTVアニメ版プロデューサーの石川達也(アニプレックス)、さらに後半には佐藤允紀(f4samurai)も登壇しました。
トーク内容の詳細は Twitter モーメントにまとめたのでここでは概略のみ記しますが、前半は主に悠木さん、久保田社長の2名による『まどか☆マギカ』時代の思い出話、佐藤さん登壇後は北米版ゲームの今後の展開[1]が話されました。
個人的な感想として、せっかくマギレコアニメ第2話の世界最速上映が行われ、制作会社の社長と企画プロデューサーが登壇されているのに、上映したアニメへの言及がほとんどなかったのはもったいなかったと感じました。放送前の段階では映像は見せられても関係者によるコメントをすべきではないという判断なのか、あるいは第2話までで登場シーンがない悠木さんに配慮した結果なのかは分かりませんが、いずれにしてもマギレコアニメにいずれ原作組が登場すること自体は公開されていますし[2]、OP映像の中に原作組が1カットだけ描かれていることからしても、今公開されている情報の範囲内だけでもできる話はあったと思うのですが。
マギレコアニメ3話ダイジェスト版上映
一方、退場挨拶時に久保田社長の口から現時点で第3話まで完成していることが語られ、そのダイジェスト版映像を流すサプライズが行われたのは良い意味で予想外でした。
ネタバレにならない範囲で書きますと、まず9月に公開されたPVの後半には鶴乃、ももこ、かえで、レナ、みたま、うい、灯花、ねむの姿があり、劇団イヌカレーがPVには 2話〜4話も数カット混じってます
と発言していることから、現地で見た3話ダイジェスト版映像の情報も含めて差し引きすると、3話で登場するキャラクター、4話で登場するであろうキャラクターが概ね把握でき、すなわち4話までのストーリーがなんとなく見えてくる結果となりました。2話最速上映だけでもすごいことなのに、ここまでサービスしてくれて良かったのでしょうか。はるばる渡米した甲斐がありました。
脚注
- 1.
-
2.
キャスト&スタッフ リレーインタビュー第2回(谷口淳一郎)(
www.animatetimes.com
)の中で今後『魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクターが登場するので、そのあたりは見せ場になるんじゃないかと思います。
と語られています。 ↩ 戻る