豊橋鉄道ク2808に軌条塗油器復活

豊橋鉄道渥美線のク2800形のうち、ク2804とク2805以外はパイオニアⅢ台車(TS-708形(w0s.jp))を履いていましたが、2006年から2008年にかけて台車更新が行われ、ペデスタル式のTS-800系に統一されています。

このとき、塗油器を搭載していたク2808は交換後の台車に油噴口が設置されず、搭載車はク2801に変更されました。また、上田電鉄から譲渡されたク2810(上田クハ7551)も塗油器設置車でしたが、入線にあたり台車が交換されて非搭載となっています。

  • なお、ク2801は室内床面に塗油器点検蓋がありません。

ところが、先日訪れた際にふとク2808の台車を見ると、油噴口が追設されていることに気付きました。注目したいのは設置位置で、ク2801が連結面側台車に設けられているのに対し、なぜか運転台側台車への設置となっています。配管などを再利用した関係でしょうか。

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豊橋鉄道ク2808の運転台側台車(塗油器油噴口付き)オリジナル画像

この車両は渥美線で最後までP-Ⅲ台車で残っており、交換は2008年の春〜夏あたりだったと推測されるので、およそ3年半ぶりに復活ということになります。なお、塗油器本体は確認していないので、旧品を再利用したのか新品を取り付けたのかは分かりません。

2012年8月18日追記現在、ク2808を含む編成は高師で検査中なのですが、油噴口がなくなっていました。撤去されたのか台車ごと交換されたのか、あるいは単に入場時の一時的な措置なのかは分かりませんが。

2013年10月20日追記その後、ちゃんと取り付けられた状態で運用に入っているのを確認しました。

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検査入場中のク2808(2012年8月撮影)オリジナル画像