東急デヤ7290の新型架線検測装置 "CATENARY EYE (カテナリーアイ)"
東急電鉄のサイトで告知があったとおり、デヤ7200(動力車)・デヤ7290(架線検測車)のさよなら運転が本日行われました。私も行ってきましたが、沿線はたいへんな賑わいでしたね。
さて、書く機会を逃していましたが、デヤ7290の架線検測装置が2010年に更新されています[1]。この装置は明電舎が数年前に開発したCATENARY EYE(カテナリー アイ)(www.meidensha.co.jp
)と呼ばれるもので、車両の屋根上に各種カメラや照明、センサーを配置して、トロリ線やパンタグラフの動きを画像解析するもののようです。
機器の詳細は明電時報 Vol.333(2011年)(www.meidensha.co.jp
)や鉄道と電気技術 平成24年2月号(www.rail-e.or.jp
)にも掲載されているので、ご覧になった方も多いことでしょう。
屋根上機器は車両中央にある観測ドームの2位側(上り方)に搭載され、従来の菱形パンタグラフ(PT43形)では支障するためか、上り方の集電装置もシングルアーム型に換装されています。
さらに、1位側(下り方)には電車線路モニタ装置が搭載され、前方を撮影することで装柱の管理などを行っているようです。
なお、従来のトロリ線摩耗測定器も撤去はされず、1位側の測定用パンタグラフ(w0s.jp
)もそのままですが、もはや使われることはないようで、新装置搭載以降は検測運転時も下げたままで運用されていました。今日のイベント運転でも上げられませんでしたね。
脚注
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1.
実際に稼働開始したのは2011年に入ってからと思われます。 ↩ 戻る