大井町線9000系の冷房装置、4年ぶりに新型化が再進行
大井町線の9000系は元からいた9007Fに加え、2009年より東横線からの転籍が行われ、1両に4基が搭載される冷房装置は編成ごとに多くのバリエーションが存在しました。これらは2013年までに一部の編成を除き配置の統一が行われましたが、最近になって再び動きがありました。
これまでは
- 1, 3, 5 号車は両端の2基が新型(RPU-4018形)
- 4号車は下り方から3基目のみ旧型(RPU-2214形またはRPU-2214A形)、その他3基は新型
- 弱冷房車である2号車は4基とも旧型
という配置でしたが、今回の改修で
- 1, 4, 5 号車は4基とも新型
- 3号車は下り方から2基目のみ旧型、その他3基は新型
- 弱冷房車である2号車は4基とも旧型(変更なし)
となりました。これに伴い、3号車(デハ9400形)において「下り方から2基目のみ旧型」というこれまでになかった形態が発生しています。
3月20日現在、編成ごとに改修工事が進んでいる状況のようですが、確認できた範囲の情報を冷房配置バリエーション(9000系)(w0s.jp
)にまとめており、随時更新していく予定です。
最後に、ちょっと変わった形態をしていた車両の過去の姿をいくつか紹介しましょう。
すべて旧型
クハ9113は2012年の転籍時、4基とも旧型クーラーでした。また、9010Fは2013年の転籍当初、1週間ほど全基旧型で運用されていました。
大井町線転籍後、弱冷房車以外で全基旧型だったのはこの2例のみです。
新型1基のみ
9007Fは2009年に両先頭車のもっとも運転台方のみ新型に換装。クハ9007は2010年、クハ9107は2013年までこの姿でした。
1両に3タイプ混在
デハ9608は2013年にいったん標準的な新型3基配置になった直後、なぜかもっとも上り方がRPU-2214形に換装されました。このため、1両の中にRPU-2214形(1基)、RPU-2214A形(1基)、RPU-4018形(2基)の3タイプが混在するという変態的な配置で4年ほど運用されていたのですが、先日4基とも新型に統一されました。
CU-503形
9002Fは東横線時代、一部の車両が三菱電機製のCU-503形を搭載しており、2009年の大井町線転籍時はデハ9202とクハ9002の両端2基ずつがCU-503形でした。しかし、転籍直後に東芝製に置き換えられてこの形態は消滅しました。