大井町線9000系のATC装置、東横タイプ消滅
いささか旧聞ですが、大井町線9000系のATC装置の更新が進み、東横線時代から使われていたタイプが消滅したことを確認しました。
もともと9000系のATC装置は2種類あり、大井町線生え抜きの9007Fは1991年の田園都市線ATC化に際して装備されたTK6型、それ以外の東横線所属車は1997年の渋谷-菊名間ATC化時にTK11型が搭載されました。
2008年には大井町線もATC化されましたが、その際9007Fは新型のTK17型に換装されました[1]。
2009年より東横線所属車の大井町線転籍が始まり、当初はTK11型のままでしたが、2011年に転籍した9011FはTK17型に換装されました。製造番号的に、新品ではなく廃車になったクハ8090形の流用品[2]と思われます。
その後、大井町線転籍済みだった9002F, 9003Fも換装、9005Fは2013年の転籍時に換装されました。まとめると、全編成が大井町線に転籍した2013年夏時点でTK11型は9001F, 9004F, 9006F, 9008F〜9010F, 9012F〜9015F、TK17型は9002F, 9003F, 9005F, 9007F, 9011Fという状況でした。
そして冒頭の話に戻りますが、TK11型のままだった10編成についても近年更新が行われ、全車TK18型へ換装されました。更新時期は詳しく把握していませんが、機器の銘板に書かれている製造年月的に、2014年下半期〜2015年上半期ではないかと思われます。