Mixa Animation Diary Plus『さよなら絶望先生』展示会

本日から池袋で開催されている Mixa Animation Diary Plus『さよなら絶望先生』展示会(mikuani.jp)に行ってきました。

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Mixa Animation Diary Plus『さよなら絶望先生』展示会のフロア入口(9階・Live cafe Mixa)オリジナル画像

エレベーターで6階まで上がり、そこからは階段で展示会場の9階へ向かう形になるのですが、階段の壁には本展示会の描き下ろしポスターやアニメのカットイラストが多数貼られており、会場へたどり着くまでに否応なしに気分が高揚する仕掛けとなっています。

展示物一覧

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  • 左右表記は会場入口から見た様子を基準とする。
  • いずれも会場入口から見て手前より奥に向かっての順番で記す。
  • 特記あるものを除きアニメの資料である。すなわち単なる『さよなら絶望先生』の表記は原作漫画ではなく TV アニメ1期を指す。
  • 【撮影可】と記した2点以外は撮影不可。

右通路右側(右側から1列目)

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  • 『さよなら絶望先生』キービジュアルカラーイラストを使用した本展示会の大型タペストリー【撮影可】
  • 『【懺・】さよなら絶望先生』キービジュアル原画
  • 『【俗・】さよなら絶望先生』キービジュアル原画
  • 『さよなら絶望先生』オープニング原画×6枚(4話〜9話バージョンの OP で望が首を吊るシーン、カット A9″, A9‴, A9⁗, A10, A11, A12)
  • 『さよなら絶望先生』オープニング原画(4話〜9話バージョンの OP で横向きの女子生徒二人が足を絡ませているカット、詳細は後述)
  • 『さよなら絶望先生』オープニング原画(4話〜9話バージョンの OP で女子生徒二人が抱き合っているカット、詳細は後述)
  • 『さよなら絶望先生』オープニング原画(4話〜9話バージョンの OP で望のカット)
  • 『さよなら絶望先生』オープニング原画(4話〜9話バージョンの OP で後ろ姿の奈美が縛られているカット)
  • 小林ゆう様生原画×4枚(前田くん×2枚、キャラ不明×1枚、小森霧(?)×1枚[1]
  • 『さよなら絶望先生』1話絵コンテ×8枚(アバンの恋が始まるには……からAパート冒頭死んだらどーするまで、ただし OP 部分を除く)

2024年1月8日追記1月6日に再訪したところ、解説表記は修正されていました。

右通路左側(右側から2列目)

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  • 三珠真夜 カラー(制服)
  • 三珠真夜 全身(12-001)、三珠真夜 表情(12-002)
  • 加賀愛 カラー(制服)
  • 加賀愛 全身(13-001)、加賀愛 表情(13-002)
  • 藤吉晴美 カラー①(制服)、藤吉晴美 カラー②(私服)
  • 藤吉晴美 全身(09-001)、藤吉晴美 表情(09-002)
  • 音無芽留 カラー①(制服)、音無芽留 カラー②(着物)
  • 音無芽留 全身(05-001)、音無芽留 表情(05-002)
  • 小節あびる カラー①(制服)、小節あびる カラー②(着物)
  • 小節あびる 全身(04-001)、小節あびる 表情(04-002)
  • 関内・マリア・太郎 カラー①(制服)、関内・マリア・太郎 カラー②(着物+エプロン)
  • 関内・マリア・太郎 全身(08-001)、関内・マリア・太郎 表情(08-002)
  • 木村カエレ カラー①(制服)、木村カエレ カラー②(着物ミニ丈)
  • 木村カエレ 全身(10-001②)、木村カエレ 表情(10-002)
  • 各キャラクターの「全身」「表情」はすべて『さよなら絶望全書』第二部に収録されている。ただし芽留の全身など一部は『全書』にはないコメントが書かれており、バージョン違いの展示となっている。

左通路右側(右側から3列目)

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  • キャラクターの対比参考(いわゆる身長一覧 00-001)、糸色望 カゲ参考全身(01-003①)
  • 糸色望 表情カゲ参考・瞼カゲ無い(01-003②)、糸色望 カラー(着物)[2]
  • 小物 心中簿(EX_004)、小物 出席簿(EX_003)
  • 風浦可符香 カゲ参考・全身(02-003①)、風浦可符香 表情カゲ参考・瞼カゲ無い(02-003②)
  • 風浦可符香 カラー①(制服)、風浦可符香 カラー②(着物)
  • 小物 カバン(EX_002)、木津千里 全身(03-001)
  • 木津千里 表情(03-002)、木津千里 カラー①(制服)
  • 木津千里 カラー②(着物)、日塔奈美 全身(06-001)
  • 日塔奈美 表情(06-002)、日塔奈美 カラー①(制服)
  • 日塔奈美 カラー②(私服)、新井智恵 全身(16-001)
  • 新井智恵 表情(16-002)、新井智恵 カラー
  • 小森霧 全身(07-001③)、小森霧 表情(07-002)
  • 小森霧 カラー(ジャージ毛布)、常月まとい 全身(11-001)
  • 常月まとい 表情(11-002)、常月まとい カラー(制服)
  • 各キャラクターの「全身」「表情」および身長一覧、小物(すなわち「カラー」以外の資料)はすべて『さよなら絶望全書』第二部に収録されている。ただし望の「表情」など一部は『全書』にはないコメントが書かれており、バージョン違いの展示となっている。

左通路左側(右側から4列目)

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  • 描き下ろし 等身大パネル(日塔奈美&さのすけ、糸色望、風浦可符香)【撮影可】
  • 描き下ろし 糸色望 下書き(鉛筆書き)、描き下ろし 糸色望 ペン入れ
  • 描き下ろし 日塔奈美 下書き(鉛筆書き)、描き下ろし 日塔奈美 ペン入れ
  • 描き下ろし 風浦可符香 下書き(鉛筆書き)、描き下ろし 風浦可符香 ペン入れ
  • 原作漫画第一話 扉カラーイラスト(週刊少年マガジン 2005年22・23号)
  • 原作漫画第九十二話 扉カラーイラスト(週刊少年マガジン 2007年21・22号)、原作漫画第百八話 扉カラーイラスト(週刊少年マガジン 2007年40号)
  • 原作漫画第百二十九話 扉カラーイラスト(週刊少年マガジン 2008年13号)、原作漫画第三百一話 最終見開きカラーイラスト(週刊少年マガジン 2012年28号)
  • Blu-ray BOX 記念盤「殺人現場に絶望が落ちていた」タイトルバック(カラーイラスト)
  • 『【俗・】さよなら絶望先生』第13話 エンドカード(カラーイラスト)
  • 『【懺・】さよなら絶望先生』第13話 エンドカード(カラーイラスト)
  • 本イベント描き下ろしイラストの日塔奈美は右手にさのすけを持っているが、展示された下書きとペン入れでは奈美単体しか描かれていない。

最奥正面

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  • シャフト・川上優子による色指定解説動画(Windows / Photoshop 使用)
  • 川上氏は比較的キャリアの若い方であり、『さよなら絶望先生』シリーズの制作には関わっていない(当時の色彩設計は滝沢いづみ)。川上氏が本インタビューに抜擢された理由は映像内の発言から推測できる。ぜひ会場でご覧いただきたい。

個人的見どころ(1期オープニングの女子生徒について)

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Mixa Animation Diary Plus 『さよなら絶望先生』への期待と不安との記事にも書いたように、『さよなら絶望先生』の単独展示会自体が初めてのことであり、アニメの原画や絵コンテなどの制作資料が展示されることそのものが価値があるといえます。2015年〜2016年に行われたシャフト展示会 MADOGATARI展(www.madogatari.jp)での展示資料との被りが少なかったのもありがたいところです(意図した配慮かは分かりませんが)。

展示資料の中で個人的に注目したのは1期オープニング(4話〜9話バージョン)の原画です。前奏部分で女子生徒の官能的なカットが次々切り替わりますが、その中から2カットの原画が展示されており、これまで知らなかった事実が明らかになりました。

一つ目は横向きの女子生徒ふたりが足を絡ませているカット。

サムネイル画像
『さよなら絶望先生』第四話 OP 00m56s のカット(DVD版)オリジナル画像

左側の少女は三つ編みお下げの髪型的に小節あびるではないかと思われていましたが、原画には T RGB(70, 70, 70) ⏎ P 04-001 abiru の書き込みがあり、キャラクター番号からしてもあびるで間違いないと言えます。そして右側のストレート長髪の少女はなんと T RGB(75, 75, 75) ⏎ P 03-001 chiri で木津千里のようです。千里とあびるとは珍しい絡みですね。

  • 原画内書き込みの は実際の文字ではなく改行されていることを表す。

もう一つは女子生徒ふたりが抱き合っているカット(手前の少女は背中を向けている)。

サムネイル画像
『さよなら絶望先生』第四話 OP 00m53s のカット(DVD版)オリジナル画像

こちらは Aの子, Bの子 という表記と、肌の部分に 02-001 kafuka, 06-001 nami の色指定書き込みがあります。個人的な解釈としてこのふたりの肌の色はそれぞれ風浦可符香と日塔奈美の設定を流用するというスタッフ向けの指示であるものの、キャラクターとしてはあくまでモブであると受け取ったのですが、どうでしょうか。髪型も可符香と奈美とは少し異なる気がしますし。

あと観覧のおすすめとして、答え合わせ的な意味で『さよなら絶望先生全書』かアニメージュ 2008年2月号を持参すると良いかもしれません。

脚注

  • 1.

    『さよなら絶望全書』p.250 右下に掲載された、小森霧とされているイラストに似ている。とくにつり上がった目の表現がそっくりである。 ↩ 戻る

  • 2.

    着物の柄は『さよなら絶望全書』p.171 左上に掲載された A のもの。また望の表情は同書 p.170 下段の 01-048 nozomu資料より2点が流用。 ↩ 戻る