とれいんNo.462の東急7700系形態記事が"ピク増刊号"以来の完成度
先日発売されたとれいん2013年6月号に「オールステンレスカー旧7000系のセカンドライフ(その2)」と題して高見一樹氏による7700系の形態記事が載っています。5月号からの続きなのですが、かなり深く掘り下げておりちょっと感動した次第です。とくに渡り板の調査まで行っている人が私の他にも居たとは…。
ただ、ここまで詳細な研究をされておきながら、パンタグラフのバリエーション[1]や、デハ7806(山側のみ)とデハ7814のみ側サボ受けの位置が異なることなど、模型制作的にも重要であろう点が抜けているのはちょっと残念に思いました。とはいえ全体的には素晴らしい出来だと思います。
さて、例によっていくつかツッコミと補足を。
位置が異なる、というより設置間隔が狭いんですね。記事では連結面には触れられていませんが、そちらもデハ7710,7810、クハ7910の3両のみ他車とは間隔が異なります。
また、上下方向だけでなく左右方向の位置が異なる車両も存在します。正面だとデハ7712,7714、クハ7912の3両が該当しますが、位置だけでなくステップ形状そのものも異なります。写真で確認いただく(w0s.jp
)のが手っ取り早いかと。
乗務員扉周りだと、水切り以外に下部の靴掏り形状などにもバリエーションがありますね。他にも、7713,7913は窓のネジ個数が多かったり、7715,7915は9000系など同じ幅470mmタイプだったりしましたが、これらは既に廃車されてしまったので今は見ることができません。
すぐ次のページの「仕様分類表」と書かれていることが違うのですが…。
この記述はあくまで7700系へ改造された当初の話で、デハ7712以外の東急車輛改造車にも後に撤去された車両が存在します(具体的な車号は以前書いたことがあるので省略)。
脚注
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1.
シングルアーム型のデハ7715,7815を含めると大きく4形態ありました。 ↩ 戻る