フルサイズ対応の超広角 LAOWA 12mm 単焦点レンズを購入

フルサイズで超広角、それも12mmくらいの画角となると、なかなか自分に合ったレンズがなかったんですよね。自分の使い方は大抵パンフォーカス撮影なので、解放F値はそんなに明るい必要はなく、小さくて軽いというのが希望条件なわけです。

私の使っているキヤノンだと、純正でEF11-24mm F4L USM(cweb.canon.jp)という化け物レンズがありますが、広角端11mmには惹かれるものの、重量が 1,180g もするのでちょっと気軽には持ち運べないなというところ。SIGMAからは12-24mm F4(www.sigma-global.com)12-24mm F4.5-5.6 II(www.sigma-global.com)の2種類が出ていますが、前者は重量が 1,150g でやはり重く、後者は 670g なので事実上それ一択という状況でした。以前中古で F4.5-5.6 のⅠ型を購入したのですが、画質面で難があったので他のレンズを探していました。

そんな折、 LAOWA というブランドから12mm F2.8 Zero-D(www.laowalens.com)が出ると聞いて飛びつきました。

このレンズの特徴は以下のとおりです。

  • EOSのフルサイズ対応レンズではおそらく唯一の12mm単焦点
  • 広角レンズで目立ちがちな歪曲収差がほとんどない
  • 重量約610g[1]とこのクラスにしては軽量
  • AFやAEは効かない[2]
  • もちろん手ぶれ補正もない
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EOS 5D markⅣ に付けた様子オリジナル画像
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レンズのアップ。昔のMFレンズのように絞りリングを手で回す。オリジナル画像

私はEF16-35mm F4L IS USM(cweb.canon.jp)をほぼ常時持ち歩いているので、12mmが必要なときはあくまでその焦点距離だけでズーム機能は必要ありません。また、16mmでは足りないときの緊急用という位置づけなので、ピントや露出がマニュアルでもまあなんとかなるかなと思います。

欲を言えば、開放は F4 くらいでいいのでさらに軽量なやつだとドンピシャなのですが、まあこんな画角のレンズでそこまでの贅沢は言えないでしょう。

購入

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海外のマイナーなメーカーですが、サイトロンジャパン社(www.sightron.co.jp)が輸入代理店となっており、ヨドバシ.com、マップカメラ、カメラのキタムラ、Amazon などで購入することができます。

私は新宿にあるマップカメラの店頭で購入し、価格は税込み133,650円でしたが、2017年3月31日購入分まではキャッシュバックキャンペーン(www.sightron.co.jp)で10,000円が返ってくるので、実質12万ちょい。気になる方は急ぎましょう!

試写

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まだ本格的に使い込んではおらず、購入店の近くで数枚試写しただけですが、 EOS 5D markⅣ との組み合わせた作例をいくつか紹介します。

まずは歪曲と周辺減光をチェックするため、ビルのシャッターを真正面から撮ってみました。

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F2.8(開放)オリジナル画像
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F8オリジナル画像

噂どおり、歪曲収差はほとんどなく、とても12mmの画角には思えない優秀さです。

周辺減光は開放のF2.8だとさすがに目立ちますが、F4, F5.6 と絞り込むにつれ目に見えて小さくなり、F8でほとんど分からなくなりました。

続いて、西新宿の高層ビルを F8 / ISO100 で撮りました。いかがでしょうか。

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損保ジャパン日本興亜本社ビルオリジナル画像
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中央部の等倍オリジナル画像
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右下部の等倍オリジナル画像

なお、 Photozone のサイトに詳細なレビューページ(www.photozone.de)がありますので、ちゃんとしたデータはそちらを参照されるのがよいかと思います。

脚注

  • 1.

    キヤノンEFマウントの場合。他マウントだと最大650gとのこと。 ↩ 戻る

  • 2.

    取説によると、ペンタックス K マウントだけは自動露出ができるらしい。 ↩ 戻る